慣れ親しんだ我が家の面影を残しつつ、機能性とデザインを高い次元で両立させて
大胆にリノベーション
築100年以上の古民家の本宅、離れ、蔵をつなぐ廊下部分と、
バスルーム、洗面、トイレ等をほぼスケルトンの状態で大胆にリノベーション。
本宅、離れ、蔵、それぞれ異なる時期に建てられた部分を、およそ30年前につなぎ合せ、
バスルーム、トイレ、洗面などをリフォームした建物を、
この度、基礎(耐震)、断熱、防蟻工事も合わせて、水回り(含む配管)等の内部を一新。
採用した主な住設・建材
- ユニットバス:LIXIL SPAGE/洗面化粧台:LIXIL LUMISIS/便器:TOTO NEOREST/小便器:TOTO UFS900
- トイレカウンター:TOTO REST ROOM DRESSER/廊下手洗い鉢:信楽焼/タオルラダー:Dimplex
- 建具:PANASONIC Archi-spec HIKIDO(チェリー)/床材:朝日ウッドテック Live Natural Premium(ブラックチェリー)
- サッシ:YKKAP エピソード/タイル:LIXIL エコカラット他/壁紙:KAMISM(和紙クロス)、聚楽塗、漆喰塗等
- オーダー:廊下手洗いカウンター、各収納扉、廊下サイドボード、障子、付け梁等
廊下部分デザイン
「蔵」や「離れ」の入口、解体時に現れた梁等、もともと建物の持つ和のテイストに、中庭の景色を取り込みつつ、ブラックチェリーの突板床材やチェリー柄のハイタイプの引き戸、オーダーメードの杉柄の収納扉等、上質な建材を絶妙に配置。
また壁には和紙クロス、聚楽壁、障子を取り入れ、和の雰囲気を活かしながら、効率的に収納や洗い場を設けて、使い勝手にも配慮。
さらに職人の技で従来の縦の梁に横の付け飾り梁を渡し、間接照明で空間を立体的にデザイン。
またアクセントの信楽焼の手洗い鉢や古材を再利用した欅のカウンターを設け、まるで高級和風旅館のような上品で華のある設えとしました。
- BEFORE
- 工事中
- AFTER
トイレ/間取りと配置
元々、メイントイレと男子トイレは別々の間取りであったものを、家族の減少に伴う、男子トイレの使用頻度減少を勘案して一部屋に一体化。
廊下にあった洗面化粧台はトイレを一部屋に纏めたことで余裕が出たスペースを活用して風呂脱衣場内に設置。バリアフリーの観点から扉はすべて幅広の引き戸とし、また戸袋内に引き戸をスッキリと収納できるタイプとした。
天井は勾配天井として高く開放感のある室内としつつ、3面はエコカラットを貼り、消臭効果と調湿効果を持たせた。床は木質調の長版タイル、足下の壁はモザイクタイルでアクセントを持たせ、また手洗いカウンターの壁もモザイクタイルで仕上げました。また横長のミラーを配し、カウンターは部屋の奥行と窓の幅を合わせることで、部屋の奥行感を演出。空間の広がりを持たせました。 尚、トイレ本体は従前のトイレをそのまま再設置しました。
- BEFORE
- BEFORE
- AFTER
洗面/脱衣場
今まで廊下と脱衣場の2か所にあった洗面化粧台を一つに統合。三面鏡や、たっぷりの収納を確保しつつ、自動水栓やLED照明等の最新装備を盛り込みました。
施主様のご希望により、従来と同様に壁床共にタイル仕様とし、湿度の高い場所での長期の使用にも耐えられる仕様としました。
また脱衣場冷暖房設備、タオルウォーマー等を設置し、夏冬にも気持ちよく過ごせるようにしました。
- BEFORE
- AFTER
バスルーム
従来の在来工法風呂の冬の寒さ(ヒートショック)を防ぐ観点から、最新式のユニットバスで、従来と同じ広さを確保しました。
お風呂には最新の「肩湯」機能も取り入れました。窓は縦長の窓を2つ並べて(ウィンド・キャッチ・ウィンドウ)、換気効率を高める工夫もしました。
また床は洗面脱衣場と同じ冷たさを感じにくいタイルを選択し、足の裏で感じる温度差を無くすように配慮しました。。
- BEFORE
- AFTER
収納
施主様の希望で、空き空間はすべて収納スペースとして活用しました。従来は活用できていなかった蔵と離れの間や洗濯機横の壁等、
新たに収納スペースとして活用しました。また廊下には職人がサイズを合わせて作った一枚板のカウンターと格子扉の収納BOXを配置しました。
- BEFORE
- AFTER
- AFTER
- BEFORE
- AFTER
- AFTER
漆喰壁と蔵
- BEFORE
- AFTER
- AFTER
聚楽壁
壁はクロス貼りを聚楽壁に替え、引き込みの障子を入れることで、庭の雰囲気と相まって和の趣を強調しています。
- BEFORE
- 工事中
- AFTER
和紙クロス・モザイクタイルと洗面台
壁はクロス貼りを聚楽壁に替え、引き込みの障子を入れることで、庭の雰囲気と相まって和の趣を強調しています。
- AFTER
- AFTER